北京オリンピックが開催されて以来、ワリエワ選手のドーピング問題について現在も話題になっています。
今回の北京オリンピックでは、様々な不正が起こっており、批判の声が絶えない状況です。
その中でも、ワリエワ選手にドーピング陽性反応が出たにもかかわらず、出場継続されることについて、最も批判の声が集まっているようです。
そこで今回は、ワリエワ選手が出場継続を許された理由や世間の声を調査していきたいと思います。
ワリエワ選手のドーピング問題

それでは早速、ワリエワ選手のドーピング問題についてまとめていきたいと思います。
ワリエワ選手は、昨年12月に行われたロシアの国内大会に参加し、ドーピング検査を受けたところ、「トリメタジジン」という禁止薬物の陽性反応が出たようです。
この結果は、2月8日に検査機関より届き、今もドーピング問題が話題となっています。
その時の報道の内容は以下になります。
北京オリンピックに出場しているROC=ロシアオリンピック委員会のカミラ・ワリエワ選手にドーピング違反の疑いがあったと報じられている問題で、選手のドーピング検査を担うITA=国際テスト機関が声明を発表し、去年12月に行われた検査の結果、禁止薬物の陽性反応が出ていたことを明らかにしました。
引用:NHK
ドーピング陽性反応の事実が明らかになったワリエワ選手には、暫定資格停止処分が下されました。
しかし、ワリエワ選手側からの抗議があり、暫定資格停止処分は、解除されたというのです。
更には、ワリエワ選手は15日から始まる競技への出場が許されました。
では、なぜそう簡単に暫定資格停止処分が解除され、出場継続の許しが出たのでしょうか。
理由についてまとめていきたいと思います。
ワリエワ選手が出場継続と判断された2つの理由

ワリエワ選手が競技への出場が許された理由は以下の2つになります。
- 16歳未満は「要保護者」という立場であるため
- 北京オリンピックでは陽性反応なし
それでは1つずつ解説していきたいと思います。
出場継続が許された理由①16歳未満は「要保護者」という立場であるため
まず1つ目の理由は、ワリエワ選手は15歳であり、16歳未満は「要保護者」という立場にあることです。
これについてこのように報じられています。
CASは15歳のワリエワが「保護対象となる」、つまり未成年であることなど「例外的な状況」を考慮して判断を下した。マシュー・リーブ(Matthieu Reeb)事務総長は記者会見で、資格停止にすれば「重大な損害」が生じると話した。
引用:AFPBB NEWS
まるで、未成年だからドーピングをしていても問題ないと言っているような感じに捉えられますね。
納得が行かないという方も多いでしょうが、「例外的な状況」ということを考慮したうえで出場継続が許されたそうです。
出場継続が許された理由②北京オリンピックでは陽性反応なし
2つ目の理由は、北京オリンピックでは陽性反応が出なかったということです。
ワリエワ選手は、昨年12月にロシアで行われた大会では、トリメタジジンの陽性反応が出ました。
しかし、スウェーデン・ストックホルムにあるWADA公認の検査所で、陽性が確認されたのは提出から6週間後のことで、北京オリンピック期間中では、陽性反応は確認されていないようです。
昨年12月にロシアで行われた大会と北京オリンピックは全く別物であり、北京オリンピックで陽性反応が確認されていないため、問題ないと判断されたようです。
これらの理由により、ワリエワ選手は出場継続が許されました。
しかし、内容が内容なだけに、納得がいかないと思う方は多いのではないでしょうか。
このことについて世間では一体どのように考えているのでしょうか。
世間の声を調査してみたいと思います。
ドーピング問題に関して世間の声を調査

ワリエワ選手のドーピング問題について、結果的に15日からの競技に出場継続されることが許されましたが、批判の声が殺到しているようです。
元フィギュアスケート選手のタラ・リピンスキーさんやジョニー・ウィアさんは次のように語っています。
1998年長野大会の米国代表で金メダリストのタラ・リピンスキーさんは「この決定はフィギュアスケート界に消えない傷痕を残す」と非難。「まだ15歳の彼女のせいにした大人たちの責任が問われるべき」と指摘した。
引用:KYODO
「年齢や検査結果が出たタイミングに関係なく、陽性反応が出た選手を違反のない選手たちと一緒に出場させるべきではない」と主張した。
引用:KYODO
CASに対し、いくら未成年といえど、ドーピング陽性反応がでているという事実から出場させるべきではないと批判する姿勢が向けられました。
ほかにも、ネット上では、
北京オリンピック女子フィギュアスケート、ワリエワの薬物陽性でのCASの裁定で、16歳未満だから出場可能❓大人の大会に出場しているのだから、同じルールの中で同じ扱いを受けないとおかしい。それなら、16歳未満は出場できない規定にしないと不公平である。
— TAKA (@TAKA31155653) February 14, 2022
ワリエワの出場許可の判決はおかしい。16歳未満だから将来を考え許可するって、16歳未満ならドーピングしててもいいってことだ。本人の意思とは関係なく摂取したとしても、ドーピングした事実はかわらない。この判決は間違っている
— hiko (@sophistes_m) February 14, 2022
ワリエワ選手の出場可能っておかしい。保護対象の年齢とか五輪前の検体だからとか、そうじゃない。一度でもドーピングで陽性が出ている時点で、他の選手や視聴者は公平に見る事が出来ないことを危惧しているのに、なぜわからないんだ。
— いのいのい (@ioisann) February 14, 2022
など、ワリエワ選手の出場継続におかしいとの声が多数挙げられていました。
批判や不正が相次ぐ北京オリンピックは、今後、どう対応していくのか注目が集まりそうですね。
まとめ

今回は、ワリエワ選手が出場継続を許された理由や世間の声についてまとめさせていただきました。
ワリエワ選手は今後の競技に出場されるということですが、現在も批判の声は殺到しています。
本人の意思でドーピングに関わっていなくても、陽性反応が出たという事実は変わりません。
また、未成年だからという理由で許されるということも納得できる問題でもないと思います。
今回の北京オリンピックでは不正や批判が非常に多く感じますが、これからは、しっかりとしたルールの確立や統一をしていってもらいたいですね。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。
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