2022年5月9日に、琵琶湖にてチョウザメが定置網にかかったと報道がありました。
チョウザメは、ロシアや北米などの淡水域に生息し、日本の川や湖にはいないとされています。
日本にいるはずのないチョウザメが琵琶湖で発見されたことを疑問に思う方も多いと思います。
そこで今回は、琵琶湖でチョウザメが発見された理由についてまとめていきたいと思います。
チョウザメの生態
まずは、チョウザメの生態についてまとめていきたいと思います。
チョウザメには、様々な種類が存在しますが、生息地は主に、北半球の亜寒帯や寒帯に生息しています。
かつては、北海道の石狩川などにも生息していたようですが、現在は存在しないとされています。
日本は、温帯気候なので、野生のチョウザメが生息するには難しそうですね。
チョウザメは、サメの仲間だと思いがちですが、サメとは関係なく形がサメに似ていることからチョウザメという名前が付けられたようです。
また、淡水魚の魚であり、ほとんどが川に生息しているようです。
海に生息するチョウザメもいますが、産卵期になると川に遡上するものもいるようです。
ではなぜ、日本にいるはずもなく、湖にもいないチョウザメが琵琶湖で発見されたのでしょうか。
理由についてまとめていきたいと思います。
チョウザメが琵琶湖で発見された理由
それでは、チョウザメが琵琶湖で発見された理由についてまとめていきたいと思います。
チョウザメの生息地が、北半球の亜寒帯や寒帯地域と先述した通り、日本にはチョウザメは存在しません。
そうなると、報道にもあるように、琵琶湖にチョウザメがいた理由としては、観賞用のチョウザメが放流された可能性が高そうです。
琵琶湖にチョウザメは生息しておらず、同館は、飼い主が観賞用を放流した可能性が高いとみている。
引用:讀賣新聞オンライン
観賞用で飼っていたチョウザメが大きくなってきたため、飼い主が琵琶湖に放流した可能性は十分にあり得そうです。
ちなみに、観賞用のチョウザメは、1m~4mくらいの大きさに成長するようです。
徐々に大きくなってきたチョウザメを飼うことが困難になり、放流してしまったのかもしれませんね。
また、チョウザメの寿命は長く、種類によって異なりますが、20年~100年と言われています。
こういった寿命の面でも、飼育困難と判断し、放流したということも理由なのかもしれません。
しかし、無断で放流する行為は決してやってはいけません。
もし大きくなって飼うことが困難になったなどの理由がある場合、養殖場に引き取ってもらうことが可能なようなので、そういった手段をお勧めします。
過去にも琵琶湖でチョウザメが発見されたことがある
報道によると、過去にも琵琶湖では、チョウザメが発見されたことがあるようです。
琵琶湖では過去にもチョウザメが捕獲されたことがあるという。
引用:讀賣新聞オンライン
過去にチョウザメが捕獲された時の詳しい情報はありませんでしたが、琵琶湖には、大型の魚が放流される事例は少なくないようです。
スズキやレッドテールキャット、アリゲーターガーなどの外来種の大型魚が過去に放流されたことがあるようです。
こういう事例も多いことから、今回のチョウザメが発見されたことも無断で放流された可能性が高いと疑われたのでしょう。
琵琶湖で外来種が発見されたという話はよく聞く話ですが、これが当たり前になってしまっているので何か対策を講じる必要がありそうですね。
まとめ
今回は、琵琶湖でチョウザメが発見された理由についてまとめさせていただきました。
放流されたと断定されたわけではありませんが、過去に放流された外来種、大型魚、寿命といったことを考慮すると放流されたということは間違いなさそうです。
しかし、こういった外来種の無断放流が続くと、自然環境にも悪影響を及ぼす可能性があります。
また、こういうことを防ぐために、何か規制するということを考えた方がいいかもしれませんね。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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